2022-01-01から1年間の記事一覧

西本願寺の大銀杏

2022年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩 修学旅行最終日の朝、いつも通り5時過ぎに目覚めてしまったので、太鼓の音と共に開門した西本願寺に入り、本堂前の大銀杏を描きました。この立派な幹のイチョウ、普通は真っ直ぐ空に向かって伸びるところを、根本から…

N嬢

2022年 高さ160cm 麻布、樹脂、漆、木、他 今回、TARO賞展に展示した作品の内、最後にぎりぎり間に合わせたのがこの立像です。昨夏につくり始め、漆が乾くかどうか微妙でしたが、何とか出展に漕ぎつけました。初めから搬入日を見据えて、遅滞なく作業を…

ピカソ・TARO賞展終了

2022年 高・幅480cm、奥行150cm ミクストメディア 日曜日でTARO賞展が終わりました。全て搬出する前に、必ずや撮っておこうと思ったのがこの写真です。他の作品を片付けたブースに「ピカソ」だけを残して撮影しました。作者としては予想外でしたが、会期…

ピカソ

2022年 高・幅480cm、奥行150cm 麻布、樹脂、アクリル塗料、綿布、他 明日でTARO賞展が終わったら、この作品だけは二度と展示できない可能性もあるので、ここで紹介しておきます。高さ5mの壁から吊ったピカソの顔は2m以上あります。床に展示してある等身…

枝垂れ桜

2022年 45cm×36cm 紙、鉛筆、水彩 この夏いよいよ建て替えになる校舎中庭の枝垂れ桜です。今回で花も見納めになりそうなので、咲き揃ったところを描いておきました。枝を揺らす風が吹くと、諸行無常の響きが聴こえます。私と同じ歳の校舎がお役御免で取…

反・彫刻③

先日、東博で「空也上人と六波羅蜜寺」展を観てきました。ほとんどの像は以前にもどこかでお目にかかったものばかりでしたが、こうして一堂に会すると、それはそれで壮観でした。今回の目玉は運慶の四男 康勝の造った「空也上人像」です。久しぶりに対面して…

本山興正寺

2022年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩 春休み中、修学旅行の下見で奈良・京都に行ってきました。中学校の教員をしていると、だいたい3年に一度は順番が回ってきます。ここ2年間はコロナ禍で宿泊行事そのものが中止になっていますが、もしこの6月 無事に実…

反・彫刻②

ロダン「接吻」2018年撮影 私はもちろんギリシャから始まった西洋彫刻史の重要性は認めていますし、何なら畏怖すら抱いています。ミケランジェロやロダンがやったことは誰にも真似できません。哲学と共に歩を進めてきた「彫刻」の歴史には論理的な説得力があ…

広福寺

2022年 22.5cm×16cm 紙、鉛筆、水彩 週末毎にTARO美術館に通う生活の中で、昼食にも変化が欲しくなってきます。美術館は向ヶ丘遊園駅南口からの方が近いのですが、ついつい北口の旨い店も探索してみたくなります。この日はなかなか良い蕎麦屋を発掘した…

反・彫刻①

執念深い奴と思われると心外ですけど、また昔のエピソードについて書きます。別に愚痴ではありませんので悪しからず。 もう四半世紀以上前になりますが、銀座の大きな画廊のコンペで、私の立体作品が票を集めて、大賞候補になったそうです。ところが、審査員…

TARO美術館

2022年 22.5cm×16cm 紙、鉛筆、水彩 美術館の人出はなかなか予想のつかないところがあって、土日でもやけに空いているかと思えば、人波がひっきりなしということもあります。自分のブースに誰かいれば良いのですが、閑古鳥が鳴いている時は、ずっと立っ…

母の塔

2022年 22.5cm×16cm 紙、鉛筆、水彩 冬から一足飛びに初夏になったかと思ったら、また少し戻る、いかにもこの時期らしい気候です。土日は誰かしら知り合いが来るので、なるべく美術館に顔を出すようにしています。だいたい(金曜日に飲んで帰るので)土…

異形の森

2022年 5m×5m×5m 麻布、樹脂、漆、木、他 今回のTARO賞展パンフ用に書いたコメントです。ジャコメッティの彫刻に「森」という作品があります。逆光に浮かぶ影法師にも見える、大小様々な人物と、ひとつの大きな頭部が、歪な盤の上に並んでいます。人の姿…

龍燈鬼・天燈鬼

2021年 龍燈鬼・高141cm、天燈鬼・高112cm 麻布、樹脂、漆、木、紙、電球、電線、他 今、開催中のTARO賞展で、私のブースに結界を張って踏ん張っているのがこの二像です。言わずと知れた、興福寺国宝館の天燈鬼(右)・龍燈鬼(左)像です。実際に照明器…

自刻像

2021年 高175cm 麻布、樹脂、漆、木、他 現在、開催中のTARO賞展に出している等身大の自刻像です。本当は足元にある迦楼羅の仮面を頭に被っているのですが、私の在館中は外しておくことにしました。まだ開幕してから1週間なのに、この像と私の隣で記念撮…

第25回岡本太郎現代芸術賞展開幕

今日から私にとって3度目のTARO賞展が始まりました。昨日、授賞式とレセプションが行われ、私は前回に続いて特別賞でした。今回は25回展ということで会期も長く、ゴールデンウィーク明けまでやっているので、是非、実作をご覧ください。土日、祝日はなるべく…

伝運慶作・舞楽面

2022年 21cm×15cm 紙、ダーマトグラフ 神奈川県の瀬戸神社に、北条政子が暗殺された息子・源実朝供養のため奉納したと伝えられる、舞楽面があります。この抜頭(ばとう)面の裏には、夢想により運慶が彫り上げたという朱漆銘が残されているそうです。い…

ワイン 赤・白

2021年 25cm×20cm 紙、鉛筆、水彩 昨年末も教え子のワインバルから赤・白のボトルを送ってもらいました。今回はせっかくなので、還暦祝いの花束の前に置いて、描いてみました。しばらくお店に顔を出せていませんが、近いうちにこの絵とTARO賞展の案内を…

TARO賞展搬入・設営

先週金曜日から第25回岡本太郎現代芸術賞展の搬入、展示作業が始まりました。ご覧の様な高さ5mを超える白い壁が三面に聳り立つブースを、各出品者は好きな様に使えます。破格の空間容積で、また会期も長いので、出品者の気合の入り方も尋常じゃありません。…

クエ

2022年 20cm×27cm 紙、布、版画インク、コラージュ 図工・美術教員の実技研修でコラグラフという版画をやりました。台紙に厚紙や布などを貼り付けて版を作ってから、版画用のカラーインクで刷ります。小学校図工で扱う教材だそうですが、大人の中学校教…

御殿場・初富士

2022年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩 どうもこの前に行った三嶋大社で、一本しか持っていなかった筆を落としてしまった様です。自分用に軸を切り詰め、赤漆を塗ったコリンスキーの筆だったので残念です。仕方がないので、水を含ませたティッシュペーパー…

三嶋大社・初詣

2022年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩 三が日を過ぎても、三嶋大社の初詣の人出は絶えることなく、ロープで人波を区切りながら、整列参拝にしていました。私は一人行列から外れて、本殿のスケッチを試みましたが、立ったまま追い立てられる様な状況で、こ…

2022年

我が家は喪中なので、お祝いの言葉は控えますが、何はともあれ、新しい年になりました。今年もよろしくお願いします。さて、雪不足とコロナで3年連続して年末スキーには行けず、でも、教え子のコンサートに出掛けたり、展覧会準備をしたり、読書したりと、…