枝垂れ桜

2022年 45cm×36cm 紙、鉛筆、水彩

 この夏いよいよ建て替えになる校舎中庭の枝垂れ桜です。今回で花も見納めになりそうなので、咲き揃ったところを描いておきました。枝を揺らす風が吹くと、諸行無常の響きが聴こえます。私と同じ歳の校舎がお役御免で取り壊され、割を食ったこの桜まで切られてしまうというのは何とも複雑な気持ちです。

 さて、季節はあっという間に巡り、武蔵野も生田緑地も既に緑の色が濃くなりつつあります。会期3ヶ月間はかなり長いと思っていた、そのTARO賞展もいよいよ終盤です。まだご覧になっていない方は最後のチャンス、この土日か来週末に是非お出かけください。なお、GW無休だった振替で、5月9日(月)〜11日(水)は休館日になります。ご注意ください。

 展覧会が始まってしばらくは気分も上がって良いのですが、閉幕が近づいてくるといけません。撤収のことなど段取りし始めた日には、もう夏休みの終わりの様な、重苦しい気分に飲み込まれていきます。盛者必衰の理ということでしょうか。