2024-01-01から1年間の記事一覧

由比ヶ浜

2024年 25cm×32cm 紙、鉛筆、水彩 午後の由比ヶ浜は穏やかで、人影もまぱらでした。所々に小さな子連れの若い母親やカップルがいましたが、夏のこの浜辺を考えると嘘のように静まり返って、波の音ばかりが響いていました。 鎌倉は市の中心部が海に面して…

寿福寺

2024年 32cm×25cm 紙、鉛筆、水彩 春の鎌倉に行ってきました。特に目的もなく、小町通りから踏切を渡り、北鎌倉の方に歩いていると寿福寺が見えました。境内に入ると、平日で人も少なく、鳥の声が近く聞こえます。時々立派なカメラを下げた年配のグルー…

花曇り

2024年 32cm×25cm 紙、鉛筆、水彩 ようやく東京の桜が満開日を迎えたのは4月4日でした。ただ場所によって時間差があり、その日になって未だ五分咲きというところもありました。TARO美術館と同じ生田緑地内にある枡形山広場も、少し標高があるせいか、や…

本門寺五重塔

2024年 32cm×25cm 紙、鉛筆、水彩 本阿弥光悦揮毫の扁額(レプリカですが)を観に、三十何年かぶりに池上本門寺に行ってきました。私が最初に勤めた学校は、同じ大田区内にあり、毎年10月には御会式(おえしき)パトロールというのをやっていました。御…

學校 ④

今回の「學校」は方位も考えて展示しました。原爆ドーム実物の正面は元安川に面して西向き(ちょっと暗示的ですね)なので、この作品でもそうしました。↑は東面、↓が西面です。四方に構造材を兼ねた本棚を設置する必要があったので、どうせなら四神相応を意…

世界連邦ポスターのための参考作品

2023年 38cm×54cm 紙、ポスターカラー 中学2年生の最初の課題はポスター制作です。学校には様々な役所や団体からポスターの募集が来ますが、あまり政治的、商業的なものはNGです。その点、世界連邦運動はアインシュタインやバートランド・ラッセル等、設…

學校 ③

ニヒリスティックに言えば、人がつくったものの中で一番美しいのは、遺跡だと私は思います。「日本のマチュピチュ」と呼ばれる(のはちょっと気の毒ですが)竹田城跡など見応え充分です。平地からボコっと盛り上がった山の稜線に、温かい砂色の巨石が寝そべ…

學校 ②

2024年 430cm×450cm×450cm mixed media 私の造形制作における基本原則がいくつかあります。取り敢えず思いつくままに挙げると…。 ①一人でつくるということ。私自身がとてもせっかちで衝動的なので、人との協働に向いていません。それに、美術制作=優雅…

學校 ①

2024年 430cm×450cm×450cm 麻布、樹脂、漆、木、鉄、発泡スチロール、本、机、椅子、他 3月に入りました。そろそろ写真を出しましょう。現在TARO美術館で展示中のこの作品「學校」について、パンフレットに載せた私のキャプションは以下の通りです。 196…

木彫アルバム

2023年 22cm×22cm×厚さ5cm 桂材、塗料、アルバム台紙、金具 TARO賞展会期中、出品作家は閲覧用のポートフォリオを会場に置かねばなりません。前回のファイルをそのまま出してしまおうとも思ったのですが、ちょうど中学2年生が制作中のアルバム用桂材(1…

TARO賞展

第27回岡本太郎現代芸術賞展が本日から始まりました。私の出品は21,23,25回展に続いて四度目になります。奇しくも奇数回ばかりですが、流石にこれだけ広い展示スペースを、毎年毎年納得する形で埋め尽くすのは不可能です。今回の私の作品アイデアは、25回展…

六窓庵

2024年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩 上野の国立博物館で開催中の「本阿弥光悦展」に行ってきました。平日の朝ゆえ混雑もなく、ゆっくり観て回ることができました。あちこちの美術館で光悦作品が公開される度に私は足を運んでいるので、今回 初対面のもの…

へぎそば屋

2024年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩、雪 急に思い立って独りでスキーに行く途中、十日町の由屋に寄りました。上越地方は大雪予報が出ており、道が混むことも想定して早く家を出たのですが、思いの外順調で開店より30分も前に着いてしまいました。しばら…

作品搬入・設置

第27回TARO賞展の搬入・展示作業が始まりました。美術館に運び込んだ時はご覧の様なカオス状態です。ここから2日間、制限時間内で設営を全て終えなければなりません。 当たり前のことですが、作品というのは、ただつくるだけでなく、展示場所まで運んで組み…

雷門

2024年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩 近くまで行く用事があったので、正月の浅草に寄ってみました。松の内は過ぎていましたが、コロナの規制もなく、おまけに円安なので、雷門前は修学旅行生に加えて外国人観光客でごった返していました。通りを挟んで向…

乙女峠からの富士

2023年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩 12月半ばに日帰りで箱根までドライブしました。別に計画していた訳ではなく、岡本太郎美術館に打ち合わせに行った後、駐車場から見えた富士山に釣られて、何となく行ってしまいました。ずっと下道で、奇しくも箱根駅…

R6辰年

正月早々めでたいなんて言っていられない災害・事故から始まった2024年ですが、いかがお過ごしでしょうか。私は冬休み中 遠出もせず、必要な買物以外は家で大人しく本を読んだり、作品のアイデアを捻り出そうとしていました。大した収穫もなく、気がつくと居…