2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

地空

2010年 140cmx140cm 麻布、樹脂、胡粉、墨、柿渋、竹、麻紐 70cmx70cmの麻のボードを4枚繋ぎ、暖簾のように竹棒で吊っています。この大きさの4枚を更に合わせると、280cmx280cmの巨大な画面になります。裏にも色違いの図柄が描いてあるので、天井から…

志野ジョッキ

2010年 高14cmx幅17cm(口径10cm) 表はススキ、裏は檜垣文です。鮮やかな緋色が出ました。当然、左利きです。

地〜chi、水〜sui、火〜ka、風〜fu、空〜ku

上から「空〜ku」「風〜fu」「火〜ka」「水〜sui」「地〜chi」 2010年 各100cmx100cm 麻布、木、樹脂、胡粉、墨、弁柄、柿渋、岩絵具 今回の個展の壁面を飾るために描いたものを、五輪塔と同じ順番で重ねてみました。ちょっとピンぼけしています。すみま…

五輪塔

小林秀雄が生前、その形をとても気に入って買った、鎌倉時代の五輪塔が小林家の墓石になっていることは知っていましたが、ちゃんと墓参したのは初めてです。今日は天気も良かったので、スケッチブックを広げて描いてみました。写真ではわかりませんでしたが…

立体と平面、具象と抽象について ④

抽象作品が並んだ美術館で、具象彫刻に出会ってほっとしている人がいますが、考えてみるとおかしな話です。今でこそ世間は着ぐるみやフィギュアみたいな人形だらけですが、一昔前は意図的に人の姿を再現したものと言えば、仏像ぐらいでした。 逆に、抽象的な…

台について ③

像と台座のバランスは誠に微妙です。台が小さいと不安定ですし、逆に立派すぎると彫刻が鏡餅の上のミカンみたいになってしまいます。等身より大きな彫刻の場合、重量の問題もあります。 この作品では大きな菱形の彫刻を支えるため、枕木を重ねて台にしました…

立体と平面、具象と抽象について ③

昔から日本人のものの見方や器用さは、案外、彫刻向きだったかも知れません。仏像伝来から200年足らず、天平時代には既に日本の造仏技術は完成の域に達しています。その後、様式が画一化した時期もあったものの、平安時代晩期には慶派が現れ、活況を取り…

イケコロシについて

川喜田半泥子は作陶についていろいろ面白いことを語っています。「イケコロシ」というのもそのひとつです。轆轤で茶碗を引くときに、最初から最後まで力を入れ続けるのではなく、器の腰を決めるときと、縁を仕上げるときにだけ神経を集中して、他は力を抜い…

ブログ美術館について ②

ブログで作品を公開するにあたって、私が心がけていることがいくつかあります。検閲のない自己責任の場だからこそ、卑怯な真似をしないとか、他人に迷惑をかけないという、「常識」を大事にしていきたい。そして、「ここは商売の場にしない」というのが私の…

個展が終わりました

初個展が美術館で、しかもG.W.を含む1ヶ月間とは幸せな話です。あさごでは今回、美術館の小原さん、山内さんを始め、西垣館長、水田前館長、造形作家の藤本イサムさんと椿野浩二さん等に歓待していただき、とても楽しい時間を過ごすことができました。滞在…

ブログ美術館について ①

今まで決してパソコンに近寄らなかった私が、この春突如ブログなど始めたのは、今回の個展がきっかけでした。作品についての問い合わせにお答えしたり、自分からコメントを発信するのに、ブログは最適でした。ハイテクアレルギーには恐ろしく高い敷居でした…

木彫パズル

1998年 各20cmx29cmx厚2.5cm 桂、シナベニヤ、アクリル彩色 左は世界の動物、右はネコ科の動物パズルです。木彫パズルは今まで10ぐらい作ったと思いますが、殆ど人にあげてしまって、家に残ったのは3つだけです。昔は中学校の美術の授業でこんなこと…

台について ②

作品の一部ですから、私が造った彫刻については、すべて台込みの寸法を表示しています。上半身像の場合、台の役割は大きく、全体のバランスは勿論、素材や色まで考えないと、文字通り作品が台無しになってしまいます。 この台はEric Claptonの頭文字でできて…

台について ①

絵の印象が額縁によって変わるように、彫刻にとって、台は作品としての価値を左右する大切な要素です。おそらく作品台の重要性について、誰よりも自覚的だった彫刻家はブランクーシでしょう。ダチョウの卵のような単純な形が、考えぬかれた台によって、美し…