2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

彫刻について ③

「父の像」(「昭和」2011-11-06 - 村上力(むらかみ つとむ)ブログ美術館より) 誰かをモデルにして彫刻を造るとき、そこでは親密な対話が進行しています。と言っても実際に声を出して話すわけではありません。目の前にいる身内や友人を直接描写する場合、…

娘の顔

2007年 18cmx12cmx13cm テラコッタ 小学生になったばかりの娘を前に座らせ、粘土でスケッチしてみました。素焼きだけでは埴輪みたいなので、一部釉掛けしてから高温焼成しました。 もう5年生になり偶に会う人から「大人っぽくなったねえ。」なんて言わ…

彫刻について ②

このブログをスタートし美術館で個展をするまで、私にとって彫刻とはあくまでも造るものでした。自分の作品を見せることにはあまり関心が持てず、兎に角それを設置する場所まで輸送すれば終わりと思っていました。対象の形を追いかけ捉えることだけが面白く…

彫刻について ①

「ピカソ」2011-04-01 私にとって彫刻を造るという行為はモデルその人に肉薄することに違いありません。だからいくら有名でも近づきたくない人物の肖像は造れません。思い入れや関心を含んだその人のイメージを視覚的に、できる限り様々な角度から、重ねてい…

2008年 73cmx91cm パネル、麻布、胡粉、墨、岩絵具 明けましておめでとうございます。本当はこれからが冬本番という気もしますが、2012年の1ページ目は受験生の健闘を祈って春の絵で始めてみます。まだ山に雪が残る中、そろそろ田植えの準備にかか…