2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学について ②

美術の世界にあって、ヨーロッパの哲学史をひとりで体現しているのがピカソかもしれません。ピカソは15歳でマドリード王立美術学校に合格したほど早熟の天才でしたが、それに似合わずこんなことを言っています。「音楽の神童はいても、美術の神童はあり得…

哲学について ①

「君の絵には哲学がない」と誰かに言われたことがあります。だいぶ前の話なので、どんな状況だったのか忘れてしまいましたが、今にして思えば、それは主題が一定していない、つまり節操がないというような意味だったようです。現代の日本で「哲学」という言…

信楽壺

2011年 高23cm、胴径22cm、口径11cm、底径13.5cm 先日、都内のある古道具屋で、恐らく室町時代(店番の女性は平安時代と言っていましたが…)の物と思われる信楽壺を見つけました。口が少し欠けていましたが、状態はとても良く、無理をすれば買えるかな、…

徳利、盃

2011年 〔左〕信楽徳利 高9cm 胴径9cm/盃 口径8cm 〔右〕備前徳利 高9cm 胴径8cm/盃 口径7cm 親指の先ぐらいの土の塊を指で薄く延ばして、花びらのような盃を作ってみました。昔、酒を口に運ぶのはかわらけ(土器)でしたが、無釉で焼締めた盃は何となく…

織部ジョッキ「甲骨文・金文」 

2011年 高さ18.5cm、幅17cm、口径9.5cm 「白川・織部」シリーズのジョッキです。緑釉のかかった部分には、甲骨文を忠実に再現しました。3000年前の殷人のように、成形して乾燥させた器面に雨乞いの文字を刻んでみました。焼成すると、銅緑釉に被われ…

ぐい呑

〔左〕唐津ぐい呑 2009年 高さ6.4cm、径6.5cm 〔右〕備前ぐい呑 2011年 高さ6cm、径7.5cm 形に愛嬌があって、手に馴染む酒器はいいものです。私は掌が大きいので、ぐい呑ならこれぐらいのサイズがいいようです。だいたい1杯半〜2杯で1合になりま…