2022年

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 我が家は喪中なので、お祝いの言葉は控えますが、何はともあれ、新しい年になりました。今年もよろしくお願いします。さて、雪不足とコロナで3年連続して年末スキーには行けず、でも、教え子のコンサートに出掛けたり、展覧会準備をしたり、読書したりと、それなりに充実した冬休みを過ごしています。

 最近読んだ本の中でとても良かったのが、岩波文庫の「ドガ ダンス デッサン」です。詩人ポール・ヴァレリーが素晴らしく洗練された言葉で晩年のドガを描いていて、オリジナル版にあったドガによるデッサンもカラー刷りで添えられています。文庫本としては割高ですが、充分に値段以上の価値がある、綺麗な本でした。

 ドガはエスプリ溢れる毒舌家として有名でしたが、だんたん歳と共に偏屈になっていきました。その姿に自分自身を重ねながら、還暦になったけれど、小言ジジイにだけはなるまいと誓った2022年の初めでした。普段はともかく、飲んだ時に説教臭くなる大トラ親爺は最悪です。私も一つ間違えばそうなる危険性を自覚しているので、寅年は自戒の姿でスタートです。

 ただ、このタイガーマスク、私ではありません。もちろん伊達直人でもなければ、人でもありません。実は等身大につくった自刻像です。今年の前半は、この像も出品するTARO賞展に向けて、怒涛の日々になりそうです。

 そして、私の元日と言えば、ニューイヤー駅伝から始まります。1区を走る教え子の勇姿を観戦するのが、毎年の恒例行事になりました。この後、午前中は刺身をつくりながら、ずっとテレビの前にへばりつくことになりそうです。今年こそ区間賞を取れる様、群馬まで念を送りたいと思います。頑張れ、Kジロー!