2020-01-01から1年間の記事一覧

林檎

2020年 23cmx31cm 紙、鉛筆、水彩 長野から立派なリンゴが送られてきました。サンフジという品種です。今年は猛暑の後、奇跡的に台風が本州に上陸せず、また秋冬にかけてグッと気温が下がったため、6年ぶりの豊作で、しかも味が良いとのことです。箱を開…

ワイン

2020年 22.5cmx15.5cm 紙、鉛筆、水彩 今年の暮も北千住のトラットリア・バル「イル・ポルトローネ」からワインが送られてきました。ソムリエ資格を持つ昔の教え子とご両親がやっている小さなバルには、時々美味いイタリアンを食べに、こちらも家族で出…

木彫アルバム「伐折羅大将」

2020年 各240mmx240mmx12mmの桂材2枚(ワックス仕上げ)、アルバム台紙、他 婆娑羅の頭像をつくった勢いで、木彫アルバムの表紙と裏表紙にも、伐折羅大将を彫ってみました。 それぞれ厚さ12mmしかない桂板なので、立体表現も限られていますが、レリーフ…

ソファと革ジャン

2020年 25cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 大学時代に買ったので、私の教員生活よりも長く、つまり少なくとも36年以上は着続けている革ジャンです。まめに手入れなんて柄じゃないのですが、物持は良い方かもしれません。30年以上履き続けている靴が4〜5足ありま…

伐折羅(バサラ)

2020年 高42cm幅27cm 麻布、樹脂、漆 前回紹介した通り、この頭像は三鷹の「婆娑羅」という酒場の店内に飾るためにつくりました。新薬師寺の十二神将像の内、この像は迷企羅(メキラ)と表示されたりもしますが、入江泰吉はその作品写真のタイトルで伐折…

婆娑羅と伐折羅

三鷹の居酒屋「婆娑羅」のマスターから「ウチの店にも何か作品置いてよ。」と言われたので、これしかないだろうと、新薬師寺の伐折羅(伝迷企羅)大将の面をつくって届けました。週明けに店を覗いてみると、伐折羅は恭しく神棚に祀られていて、榊とお神酒ま…

左手

2020年 19cmx27cm 紙、鉛筆 中学1年の生徒達と、靴や手の鉛筆デッサンをやりました。物の形や色(明度)の全体を見て、決められた大きさの紙に描くことは、脳の色々な部分の働きを必要とします。対象と自身の作品を客観的、相対的に見る力、バランス感覚…

木彫時計⑰村上水軍

2020年 厚さ1.4cm直径24cm 桂材、彩色、漆塗装 今年の時計は村上水軍をモチーフにしました。「丸の中に上」は水軍の旗印で、村上の家紋でもあります。本当のフォントでは、「上」の字がもう少し骨太で厳つい感じですが、「村上一品洞」の看板にする為、…

カマキリ

2020年 15cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 三階の渡り廊下でカマキリを見つけたので、捕まえて美術室の机の上に放してみました。その辺にあった紙にスケッチでもしてみようとしたら、奴は隠れ場所を求めて机の側面に移動しました。私もそちら側に移って描いたの…

雨の日

2020年 23cmx31cm 紙、鉛筆、墨、色鉛筆 遠くが霞んで、ほとんどモノトーンの景色の中で、駐車場の看板と車のイエローだけが色彩を主張しています。この日、学校では体育大会が予定されていましたが、夜半から降り続いた冷たい雨で、それも流れてしまい…

野良

2020年 23cmx31cm 紙、鉛筆、水彩 学校の裏庭に時々やってきては昼寝していく猫がいます。首の後ろに黒い斑のある野良で、人になついている訳ではないのですが、太々しいというか、絵を描くために近づいても逃げようとはしません。耳は動いているので、…

万年筆とノート

2020年 15cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 私のスマホ歴も長くなり、少しはデジタルで書ける様になりましたが、大事な文を考える時は、やはり自分の手で文字にしてみないと駄目です。このハードカバーのノートは丈夫で携帯し易く、とても重宝しています。本棚に…

木槿と車

2020年 33cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 車を停めた場所に、白いムクゲが沢山咲いていました。エンジンをかけ直して移動するのも面倒なので、車ごと描きました。ボンネットやフロントガラスに周りの緑が映り込み、モデルになった車も嬉しそうでした。 最近は花…

鞄と帽子

2020年 23cmx31cm 紙、鉛筆、水彩 作業机にドサっと置いた鞄と帽子が作る構図が絶妙だったので、スケッチしておきました。絵にする程のこともない、ありふれたバッグとキャップですが、どちらも気に入って、ずっと使い続けています。黒いポリエステル製…

三階のブルータス

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 ある日、知り合いが学校に突然やって来て、ブルータスの石膏像を置いて帰りました。私は授業中だったので、本人には会えず仕舞いでした。美術関係の仕事でもない人(バーのマスター)が、なぜこんなに嵩張るモノを持っ…

9月の空

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 先週に引き続いて、武蔵野の北側の空を描きました。夕方に向かう暖色光に縁取られた雲と、厚い紫色の雲が入り混じって流れていきます。毎週次々に巨大台風が発生し、このところ不安定な空模様が常態になっています。昼…

夏の終わりの雲

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 九州付近に居座る台風の影響で、東京の空も劇的な様相を帯びてきました。次から次へ新しい雲が現れては動いていきます。晴れ間の青は深く、雲も輝いて見えますが、下を歩く人は傘をさしていたりと、まるで天気の博覧会…

葉山

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 時々食べに行く、海沿いのレストランの開店を待つ間、前に広がる海を描きました。店は厳密に言うと葉山町でなく、横須賀市にあるのですが、御用邸や近代美術館にも近く、こちら側の海は葉山と言っても差し支えないと思…

雲の中の富士山と百日草

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 夏の朝、天気が良かったので、山中湖まで車で出かけました。この辺りまでは、私の勝手な理解によれば、まあギリギリ首都圏と言えるでしょう。何年かぶりで訪れた花の都公園は百日草とキバナコスモスが花盛りでした。晴…

武相荘

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 首都圏から出られない夏休み、岡本太郎美術館に行った帰り道、鶴川の武相荘(ぶあいそう)に寄りました。10年以上ぶりでしたが、前には無かった駐車場やレストランができていました。庭をいくらか犠牲にしたのかもしれ…

向日葵

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 梅雨明けした日曜日の朝、ドライブがてら、武蔵村山のヒマワリ畑を描きに行きました。ここは前にもスケッチしたことがあります。新青梅街道沿いのかなり広い土地一面がヒマワリで占められた、夏限定の市営観光農園です…

2020年 14.5cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 貰い物の桃が二つテーブルの上にありました。自作の緑の皿に載せてみると、ベルベットの様な肌ははち切れんばかりで、瑞々しい重みが掌に伝わってきます。旬の香りが消えないうちに、水彩画に残しておくことにしまし…

梅雨の晴れ間

2020年 33cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 今年の梅雨は本当にずっと雨ばかりで、うんざりしています。大きな被害が出ている所もあるので、軽々しいことは言えませんが、日本中があらゆる災難に見舞われている様で、まるで列島の厄年です。何がお祓いになるかわ…

絵を描く時間がないのですが、作品は色々つくっています。等身大の彫刻の足などもいくつか仕上げているところです。靴など取るに足らないと思いつつ、つくってみると、結構これはこれでやり甲斐のある立体造形です。

空海

2020年 36cmx26cm 一版多色刷木版画 無節操な政治家の「三密」に刺激された訳じゃありませんが、先月から今月にかけて、空海に関する本を何冊か読みました。その中では、司馬遼太郎の「空海の風景」が、私にとって一番面白く、小説と批評が混じった独特…

マーガレット

2020年 36cmx26cm 一版多色刷木版画 GW明け、臨時休校で生徒の通らない中学校の正門脇では、マーガレットが満開でした。同じ一つの株から、よくぞこれだけ多彩な花を、と感心する程の咲き方です。誰にも見られないまま、枯らすのは勿体ないと思ったので…

室内Ⅳ

2020年 32cmx41cm 紙、鉛筆、水彩 東、北、西ときたら、もう南側も描くしかありません。ぎゅうぎゅうに詰まった本棚の左に、廊下や階段に出る引戸があり、その横が玄関です。家の北端から南に向いたこの場所が休みの日の私の定位置で、だいたい気に入っ…

室内Ⅲ

2020年 41cmx32cm 紙、鉛筆、水彩 性懲りも無くまた同じ室内で、今度は西を向いて描きました。外でスケッチしていると白い目で見られかねない現状なので、ついつい行動が内向きになってしまいます。ただ、世間で評判の悪かった自粛期間でしたが、この機…

室内Ⅱ

2020年 41cmx32cm 紙、鉛筆、アクリル絵具 先週は北東側(鬼門ですね)でしたが、今回は同じ部屋の北側を描きました。前回、思った以上に手こずった室内でしたが、取り敢えず退屈凌ぎにはなったので、今度は別方向からアプローチしてみました。 部屋は北…

室内

2020年 41cmx32cm 紙、水彩色鉛筆 自宅にいる時間が増え、そのついでにあちこちガタがきた家の修理を頼んだりしているので、玄関のある下の部屋で過ごすことが多くなりました。友人の木工作家・市川氏につくってもらった大きなテーブルで音楽を聴いたり…