2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

唐招提寺

2011年 30cmx21cm 紙、鉛筆、水彩 唐招提寺は官寺でなく、鑑真の私寺だったため、金堂を複層(二階建て〜)にできなかったそうです。結果として、シンプルで美しい今の形になったわけですが、「天平の甍」だけは少しイメージと違っていたかもしれません…

織部掛時計「道」

2011年 直径21cm 陶 木の時計はたくさん作りましたが、陶芸室にはやはり陶器の時計がほしいと思いました。中央の文様は「道」という漢字の元々の形です。 中国古代、殷(商)時代に発明された『漢字』を読み解いたのは、実は日本のひとりの巨人でした。…

大失敗

ちょっとした手違いで、ブログの写真が殆ど総て消えてしまいました。これから少しずつ修復していきたいと思います。すみません。パソコン音痴なもので…。

薬師寺東塔

2011年 24,5cmx19cm 楮紙、墨 三重塔の大規模な解体工事が始まるということを聞いて、灼熱の奈良に行ってきました。8月10日、既に塔内部の作業は進んでいましたが、『凍れる音楽』はまるで何事もないようにその場に立っていました。 昨年、縁あって宮…

木彫時計⑦鳳凰

2011年 直径24cmx厚さ1.4cm 桂板、漆 平等院にはこの3年間で4度行きました。鳳翔館に展示された雲中供養菩薩群は何度観ても飽きません。大屋根の両端で900年以上向き合って立っていた鳳凰も今はレプリカに場所を譲り、同じ屋根の下に展示されていま…

胸像について②

私の彫刻作品の衣服は2通りあります。顔や手と同じように樹脂で固めたものと、麻袋を染めて服に仕立てたものです。文字通り「ハードウエア」と「ソフトウエア」とも言えますが、それぞれの味わいがあるので作品によって使い分けています。 普通、彫刻はどん…

木彫時計⑥風車Ⅱ

2009年 直径24cmx厚さ1.4cm 桂板、漆 時計の針の動きを表すように、旋回する風車を彫ってみようと思いました。しかし出来上がってみると、丁度回り終わって止まったところにしか見えません。漆の色と相まって「諸行無常」の時計になってしまったようです…

ロダン

平櫛田中の背後に見えるのはロダン作『地獄の門』の実物です。富嶽ビエンナーレの審査を待つ間、室内彫刻作品は静岡県立美術館のロダン・ウィングに陳列されていました。たまたま私の作品が『地獄の門』の前だったので、記念撮影してみました。 ロダン壮年の…

前線にいること②

さて、どんな世界でも指導者は前線に身を置く「現役」でなくては困ります。だから評価はどうあれ、美術家として(制作でも、研究でも)自身の活動を世に問うことは無駄じゃありません。目の前の人間が学び続けている姿は、生徒達にとって何よりの刺激だと思…