木槿と車

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2020年 33cmx27cm 紙、鉛筆、水彩

 車を停めた場所に、白いムクゲが沢山咲いていました。エンジンをかけ直して移動するのも面倒なので、車ごと描きました。ボンネットやフロントガラスに周りの緑が映り込み、モデルになった車も嬉しそうでした。

 最近は花の中心が赤いムクゲの方をよく見かけますが、どちらかと言えば、花全体が白いこちらの方が、私の好みです。次々新しい花が咲いては散っていく、こういう種類の木では、なかなか判断が難しいところですが、まあこれ位が満開と言って間違いないと思います。

 さて、暑い夏がだらだら彼岸過ぎまで続いていましたが、この所少し涼しくなってきて、奥にある桜には、黄色やオレンジの葉が混じる様になってきました。週の半ば頃からは、金木犀や銀木犀の香りも漂い始め、ようやく東京にも秋が来ました。コロナ禍で遠出し難いせいもあってか、中秋の名月を愛でながら入った、燕温泉のキリッとした空気や硫黄の匂い等がやけに懐かしく思い出される今日この頃です。