雨の日

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2020年 23cmx31cm  紙、鉛筆、墨、色鉛筆

 遠くが霞んで、ほとんどモノトーンの景色の中で、駐車場の看板と車のイエローだけが色彩を主張しています。この日、学校では体育大会が予定されていましたが、夜半から降り続いた冷たい雨で、それも流れてしまいました。(何とか翌々日に開催できたので、事なきを得ました。)

 長い梅雨の後、9月まで猛暑が続き、ようやく秋になったと思ったら、今度は日替わりでコロコロ天気が変わる、まるで人の免疫力を試す様な過酷な気候の国になってきました。ちょうど今、ジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」を読んでいるので、地球環境について、余計に考え過ぎる癖がついているかもしれません。

 メディアでは常に経済優先で、この国の少子化ばかりが取り沙汰されますが、列島の存続について、もっと長期的な視点で見れば、それは決して悪いことではなく、放っておけば森林が育つ日本の豊かな植生と釣り合いが取れる程度の、限られた人数で細々とやっていくことが最善策だと思われてなりません。