2020-01-01から1年間の記事一覧

春菊

2020年 26cmx36cm 紙、鉛筆、色鉛筆、アクリル絵具 3月に卒業した面白い生徒の一人が、教室前の花壇に色々と作物を植えていきました。休校中も時々やって来ては、水をやったり、手入れしたりしている様です。その中の春菊が大きくなって、5月半ばにたく…

明大前

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 外出自粛のGW中、食べてばかりで身体が鈍ったので、近所に散歩に出て描いてきました。ウチから明大前の方に向かうと、道がだんだん登り坂になり、甲州街道の手前で井の頭線を跨ぐ橋に出ます。電車はそのまま道路の下を…

無人の教室

2020年 33cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 今年度、私は(年齢的に恐らく最後になるであろう)1年生の担任になったものの、入学式後 未だ教室を使う日が来ません。黒板には上級生が飾り付けてくれた「ご入学おめでとう」のメッセージと、中学校で初めてのクラス…

休校

2020年 33cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 誰もいない学校の廊下を描いてみました。電灯が消された校舎の一階は所々薄暗く、突き当たりの非常ドアが、もう使われなくなった辞書の表紙の様です。窓の側のリノリウムの床だけ、何だか嘘っぽく光っています。 新型コ…

マスク

2020年 マスクにアクリル絵具 「マスク?顔に自信ない奴が着けてるんだろ?」なんて冗談でも言おうものなら、袋叩きにされそうな昨今です。街中や車内で人と喋る訳でもなく、必要ないと思うのですが、こういう時の日本人の同調圧力は恐るべきものがあり…

TARO賞展2020 寄せられた感想など①

会期が終わり、いよいよ撤収という時、私の展示に関する手紙をまとめて美術館から受け取りました。多くは知り合い、教え子、その保護者や家族からのメッセージでしたが、中には初めて私の作品を観た人からの感想もありました。それぞれのaddress欄にメールや…

第23回TARO賞展閉幕

緊急事態宣言に伴い、最後の土日だけはカットになりましたが、2ヶ月間の会期を終えて、今年のTARO賞展が閉幕しました。4月12(日)〜13日(月)、娘に手伝ってもらい、全ての作品を片付けて持って帰ってきました。 5mx5mx5mのブースに展示すると、スペースに余…

長い春休み

2020年 32cmx41cm 紙、鉛筆、水彩 3月初めから臨時休校になり、卒業式と修了式だけ辛うじて実施した後、そのまま春休みに入っていました。結局、新学期も始業式と入学式だけやって、また休業です。校庭の端っこから見る人気の無い校舎は、白骨化した巨大…

伊勢内宮御手洗場

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 鳥羽の明くる日は伊勢詣でした。内宮の御手洗場の片隅でスケッチブックを広げていると、赤い縁取りのある制服を着た皇宮警察がやって来てしまいました。「広報(公報?)課に許可を取りましたか?」と訊かれたので、「…

鳥羽三ツ島

2020年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 新型コロナ・パニックが広がる少し前、久しぶりに鳥羽から伊勢を旅行してきました。朝、鳥羽の宿から臨む、湾の三ツ島をスケッチしました。露天風呂にあった山口誓子の句碑の通り、不思議な三兄弟の様な小島が、自分た…

皆勤賞

2020年 26cmx36cm 木版画(紙、墨) 今年度は新型コロナウィルスのせいで、最後にこんなことになってしまい、卒業生は可哀想でした。ただ記憶に残る年になったことは間違いありません。さすがに私の35年の教員人生でも初めての経験でした。 2011年震災の…

「村上一品洞」について③

新型コロナの影響で色々な施設が軒並み休業しています(甲子園も結局中止になってしまいました)が、TARO賞展は奇跡的に継続中です。これも生田緑地という広大な自然公園内にある立地の良さと、岡本太郎美術館の開放的な内部空間のお陰なのかもしれません。…

「村上一品洞」について②

国技館や甲子園を無観客にし、東京ではほとんどの公共施設を閉鎖している現状ですが、岡本太郎美術館は今日も元気に(細心の注意を払いながら)開館しています。大勢が一ヶ所に集まる様な関連イベントは中止しているものの(3月20日に予定されていた私のギャ…

村上一品洞

2019年 36cmx52cm 紙、鉛筆、アクリル絵具 いや、TARO賞展のために制作したものが、刻字看板以外にもう一つだけありました。この絵です。これは昨年9月、TARO賞展の一次審査用に提出した完成予想レイアウトの原画です。実際の展示写真(下)と比べると、…

「村上一品洞」について①

現在、第23回TARO賞展で「村上一品洞」が公開されています。本当は「村上」ではなく、丸の中に上の、村上の家紋(水軍の旗印)なのですが、活字では表記できません。「〜一品洞」は、言うまでもなく、このブログのタイトルであり、ネット上の私のギャラリー…

TARO賞展開幕

昨日から第23回岡本太郎現代芸術賞展(TARO賞展)が始まりました。それに先立つ2月13日(木)の夕方からレセプションがありました。その中で今年の賞の発表と授賞式が行われ、私は特別賞をいただきました。欲を言えばキリがありませんが、TARO賞展出品は今回…

高橋是清邸

2019年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 二・二六事件の舞台となった高橋是清邸が、小金井公園内の江戸東京たてもの園に移築されています。当時大蔵大臣で、陸軍予算削減を目論んでいたため、テロのターゲットにされてしまった高橋是清ですが、若い頃から随分…

TARO賞展展示作業

まる2日間かけて、TARO賞展の展示作業をしてきました。まず1日目は、壁3面をやっつけるため、大学生の甥っ子と娘に助っ人を頼みました。ほとんどの出品者は、いかにも美術専門っぽいスタッフ数人を抱えていましたが、ウチは家内制手工業です。でも、思いの外…

2020TARO賞展搬入

今年は白い壁で仕切られたブースをひとつ、私のスペースとして もらいました。取り敢えず、今 全ての荷物を搬入した状態です。実際に中に立ってみると、5mx5mx5mの空間は結構狭い印象です。さて、ここからどういうレイアウトで、今回の展示が出来上がってい…

彫刻のあるエントランス

2020年 26cmx18cm 紙、鉛筆 生徒の作品展の受付当番だったので、府中市美術館に行ってみると、エントランスに青木野枝さんの彫刻が聳え立っていました。天井が高い空間に鉄で描いた様な二つのとんがり帽子型の線と、その強い線で仕切られた美術館内の景…

目黒行人坂 大圓寺(大円寺)

2020年 33cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 初詣がてら、前から行ってみようと思っていた目黒不動を訪ねてみました。池波正太郎の「鬼平犯科帳」では、長谷川平蔵が参詣する度に奥さんの好きな菓子を買って帰るシーンがあった様な気がします。今や本堂も鉄筋コン…

謹賀新年

「ネズミ」麻布、樹脂、アクリル絵具 2020明けましておめでとうございます。年末は雪不足でスキーにも行けず、飽食、深酒、運動不足と三拍子揃った、正しい冬休みを過ごしています。そして、また今夜も宴会です。 さて、ディスプレイに使いたいからと頼…