2018-01-01から1年間の記事一覧

假粧坂(化粧坂)切り通し

2018年 33cmx25cm 紙、鉛筆、水彩 鎌倉は海と山が近く、コンパクトな市内に住宅と自然、店舗と史跡が混在していて飽きません。5月の鎌倉は年配の観光客が多く、どこも混んでいますが、さすがにこんな急坂だけは敬遠される様です。と思いきや、賑やかな小…

鎌倉 御霊神社のタブノキ

2018年 33cmx25cm 紙、鉛筆、水彩 GW中の鎌倉は恐ろしいことになっていました。せっかくフリー切符を持っていても、江ノ電には乗客が溢れていて乗れず、長谷寺は観光バスがひっきりなしで近づくことすらできません。でも、すぐ裏の御霊神社に来てみると…

三浦の立石

2018年 33cmx25cm 紙、鉛筆、水彩 休みの日、珍しく早く家を出て、久し振りに葉山まで魚を食べに行くことになりました。御用邸の先、少し三崎方面に向かった秋谷(秋屋)は正しくは横須賀市ですが、海に面して立石公園があります。レストランの開店を待…

御殿場

2018年 25cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 GW前半に御殿場に行きました。この日は少し霞んでいましたが雲はなく、どこからも綺麗に富士山が見えました。造成中の高台が丁度いいビューポイントに思えたので、上って描いてみました。途中で気付きましたが、すぐ下…

TARO賞展雑感

TARO賞展では、かなりじっくり作品を観てくれる人が多く、背中を押してもらいましたが、また別の反応もあって、それはそれで面白かったです。作品背後のソファに座って観察していると、会場に入って来るなり、私の作品を観て「気持ち悪い!」と呟く人が偶に…

TARO賞展閉幕

2ヶ月間に渡って開催されたTARO賞展が日曜日に終わりました。最終日の4月15日は(夕方の搬出のために駐車場を確保しなければならないという理由もあったので)朝から出掛け、ほぼ一日中美術館にいました。あいにくの天候でしたが、午前中から同僚、友人、卒…

妙本寺祖師堂

2018年 30cmx25cm 紙、鉛筆、水彩 4月初め、校外学習の下見で鎌倉に行ってきました。一通り打合せを終えてから、海棠で有名な妙本寺という寺が近くにあるというので訪ねてみました。鎌倉駅から10分もかからない所でありながら、一歩足を踏み入れると両側…

井の頭池のサクラ

2018年 25cmx33cm 紙、鉛筆、水彩 前回に引き続き、井の頭公園のサクラです。池を挟んで反対側にも年老いた樹がありました。辛うじて芽はついていましたが、対岸のサクラが空と区別できないほど満開の中で、ここだけ時間が凍りついた様でした。不恰好な…

サクラ

2018年 33cmx25cm 紙、鉛筆、水彩 3月末に咲ききってしまったサクラを観に、春休みの朝、井の頭公園に行きました。気がついてみると、 TARO賞展でバタバタしていて、今年に入ってろくに絵を描いていませんでした。ペンでの殴り書きぐらいはありましたが…

木彫栓抜き

2018年 高20cm(木材部分15cmx3.5cmx3.5cm)桂材、蜜蝋、栓抜き金具 中学1年生に木彫の基礎を教えるのに、私は小さな桂材の丸彫りから入ります。小刀を安全に使って立体を削り出していく作業の中で、木目や肌理といった木特有の性質や刃物の扱いを学んで…

芸術(art)とは何か

「芸術(art)とは何か?」という問いに、私なら「最高レヴェルのエンターテイメント(娯楽)」と答えます。芸術を何か神聖なものと捉える向きには叱られそうですが、それがどんなに高尚であったとしても、直接人の生死に関わらない嗜好品であることは確かで…

木彫アルバム②「金剛力士像」

2018年 22cmx22cmx厚さ1.2cmx2枚 ・桂材、蜜蝋、アルバム台紙、金具、他 2枚の桂材を彫刻刀で浮き彫りにして、台紙を挟み、小さなアルバムを作りました。この写真では、開いて背側から撮っているので、右が表紙、左が裏表紙です。私の授業では、これを中…

PW〜生きている俘虜 ②

2018年 175cmx400cmx400cm 麻布、樹脂、漆、木、鉄、その他 TARO賞展の規約では過去に発表した作品でも、賞さえ取っていなければ、出せることになっています。そこで昨年 京都に出品した同タイトルの作品を膨らませてみることにしました。元々、この作品…

PW〜生きている俘虜 ①

2018年 175cmx400cmx400cm 麻布、樹脂、漆、木、鉄、その他 第21回岡本太郎現代芸術賞展(川崎市岡本太郎美術館 2/16〜4/15)で展示中 俘虜も毎日を生きねばならぬ。しかしこういう状態で生きることを、真に生きるといえるであろうか。(大岡昇平著、「…

TARO賞展開幕

岡本太郎現代芸術賞の各賞が発表されました。入賞はできませんでしたが、展覧会が昨日(2月16日)から始まりました。展示作業の時に薄々感じてはいたのですが、私の作品の場違い感は否めず、それがかえって面白い効果をあげているようにも見えます。 他の美…

梅林

2018年 21cmx26cm 紙、青インク TARO賞展の展示作業の合間に、美術館の周りの生田緑地を散歩していると、丘の上に小さな梅林がありました。まだ雪も残っていましたが、陽当たりの良い場所の紅梅は七分咲で、甘い香りを漂わせていました。あいにくスケッ…

木彫時計⑭ 雲龍図

2018年 直径24cm、厚さ1.4cm 桂材、着彩、ワックス 美術の教科書に載っていた妙心寺の雲龍図で木彫時計をつくってみました。寺の天井に描かれた龍は沢山ありますが、私が観た中では、狩野探幽のこの絵がベストだと思います。墨だけで板に描かれた円形の…

シクラメン

2018年 40cmx30cm 紙、鉛筆、水彩 寒い中、2時間も外にいる勇気がなかったので、ぬくぬくとした室内でシクラメンを描きました。埼玉の温泉に行った時、あまりにも安くて立派だったので買ってきたものですが、とても元気で毎日次々と新しい花芽が立ち上…

舞踏面

2018年 和紙、糊、漆、麻 ダンスをやっている教え子から、公演で使う天狗の面を作って欲しいと、依頼がありました。激しい動きを妨げない様、軽く丈夫で、顔の下半分にフィットし、かつ着脱しやすいものという注文でした。海外公演も考えている為、和の…

宿題

2018年 27cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 例によって、冬休み中ためた宿題を最後の一日で片付けようとしている高校生の娘です。寝起きで髪の毛は跳ねまくり、家の中でダウンウェアという滅茶苦茶な格好です。しかも驚くべきことに、長い作文の課題をスマホだけ…

2018年 明けましておめでとうございます

「こいつぁ春から縁起がいいわい。」というわけで、今年は「TARO賞」展からスタートです。年賀状を出せなかった人も大勢いるので、再度ご案内します。 第21回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展*会場;川崎市岡本太郎美術館(小田急線向ヶ丘遊園駅より徒歩17分…