木彫時計⑭ 雲龍図


2018年 直径24cm、厚さ1.4cm 桂材、着彩、ワックス
美術の教科書に載っていた妙心寺雲龍図で木彫時計をつくってみました。寺の天井に描かれた龍は沢山ありますが、私が観た中では、狩野探幽のこの絵がベストだと思います。墨だけで板に描かれた円形の画面は直径が12mもあり、見上げたまま移動すると龍も動きながら眼だけは常にこちらを睨み続けるという、ド迫力の天井画です。
原画では墨の濃淡で表された雲龍を彫刻刀で浮彫りにし、ざっと着彩してからワックスで仕上げました。12の数字の位置は糸ノコで切り透かしてあります。