舞踏面


2018年 和紙、糊、漆、麻
ダンスをやっている教え子から、公演で使う天狗の面を作って欲しいと、依頼がありました。激しい動きを妨げない様、軽く丈夫で、顔の下半分にフィットし、かつ着脱しやすいものという注文でした。海外公演も考えている為、和のテイストを出したいそうなので、一閑張のように和紙と漆で仕上げることを提案しました。

同じものを3つ作るため、型で成形した和紙の面に漆を塗ることにしました。表は弁柄、裏は鉄黒の漆です。イメージとしては甲冑の武将が兜の中に着ける面頬(めんぽお)です。もう少し塗り重ねたいところですが、冬は漆が乾きにくくて困ります。このままでは期限の1月中に渡せるか、ちょっと微妙なところです。