妙本寺祖師堂


2018年 30cmx25cm 紙、鉛筆、水彩
4月初め、校外学習の下見で鎌倉に行ってきました。一通り打合せを終えてから、海棠で有名な妙本寺という寺が近くにあるというので訪ねてみました。鎌倉駅から10分もかからない所でありながら、一歩足を踏み入れると両側が鬱蒼とした木々で満たされ、まるで人里離れた山寺に来た様な錯覚に陥ります。ガイドブックに載っている観光寺社とは違い、拝観料も取りません。本堂の奥のこの祖師堂は鎌倉にある木造建築物としては最大だそうです。サクラより鮮やかなピンクの海棠がちょうど花盛りで、境内を彩っていました。光則寺にも見事な海棠の古木がありますが、こちら妙本寺の方は広い空間に本数があるので、より開放的な印象です。小林秀雄が「中原中也の思ひ出」という文でここの海棠について書いていたと言われると、ああそうだったかなという気もして、また読み直してみようと思いました。