2014-01-01から1年間の記事一覧

旧東慶寺仏殿

2014年 25cmx34cm 紙、鉛筆、水彩 ずっと行きたいと思いながら実現せずにいた、三溪園をようやく訪れることができました。園内は想像していたよりも大きく、明治の大富豪の財力には舌を巻くばかりです。首都高速から見える三重塔以外にもたくさんの歴史…

2014年 26cmx36cm 一版多色刷木版画 今年描いた桜(http://d.hatena.ne.jp/murakami_tsutomu/20140405)を下絵にして、シナベニヤ板を彫り、版画にしてみました。一版多色刷は黒い紙を使うのがミソで、普通の木版画と違い、彫られた線が白でなく黒くなり…

前川國男邸

2014年 25cmx34cm 紙、鉛筆、水彩 地方に向かう高速道路がどれも渋滞だったので、今年の連休は東京から出られませんでした。大きな地震で朝早く起こされたこどもの日は、特に目的もなく、家族で小金井公園内の江戸東京たてもの園に行きました。娘が小さ…

考える人

2014年 34cmx25cm 紙、鉛筆、水彩 ゴールデンウィーク恒例の上野公園絵本市に迷い込んだ家族を待つ間、西洋美術館の「考える人」をスケッチしてみました。共同募金や献血を訴える声を聞きながら、像の横の石に腰かけて筆を走らせていました。と、ここま…

テレビ

先日、「ちょっと、これ知り合いじゃないの?」と家族から呼ばれてテレビを観ると、明石家さんまの番組に「元プロボクサーの彫刻家」として、前原冬樹が出ていました。プロフィールの紹介だけかと思いきや、スタジオに本人が登場し、相変わらずの調子で芸人…

朝倉彫塑館

先週末、上野まで知り合いの公募展を観に行ったついでに、谷中の朝倉彫塑館を訪ねました。彫刻家朝倉文夫と言えば、2012年秋に私が彫刻作品「ロダン」を出品した、大分アジア彫刻展が開催されたのが大分県豊後大野市の朝倉文夫記念文化ホールでした。「…

漫画を読む

2014年 27cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 何もせず、どこにも行かず、だらだらと週末を過ごしてしまい、せめて罪滅ぼしにと描いたような絵です。父親が父親なら、娘も娘です。部活動がない休日は昼近くに起きてきて、ちょっと出かけて帰ってくると、午後は買っ…

空間と作品 ④

今からちょうど3年前、初個展の時には、あさご芸術の森美術館の約150㎡のスペースを自由に使って良いということだったので、まず工作用紙で1/50の模型を作って頭の中の設計図を固めていきました。もちろん展示作業の段で臨機応変に変えたところもあり…

2014年 32cmx41cm 紙、鉛筆、アクリルガッシュ 3月31日に、すっかり咲きそろった武蔵野の桜を描きました。今年は開花から満開までが短く、油断しているとあっという間に散ってしまいそうだったので、強い紫外線と風の中、思い立って2時間ほどスケッ…

空間と作品 ③

彫刻を展示する時、スペースの広さにも増して天井の高さは重要です。頭の上に充分な空間があると、隣の作品との距離が少々近くても、それ程気になりません。我家は1階に置いたペレットストーブで家全体を暖めるため、1・2階の間に断熱材を挟んでいません…

空間と作品 ②

凡そ住宅に具象彫刻ほど無用のものはない気がします。同じ美術品でも、名作家具やイサム・ノグチの「あかり」のような、使える作品ならともかく、彫像など役立たずで場所ふさぎなだけです。私の作品も生活空間に置かれることはあまり想定していませんでした…

空間と作品 ①

11年前に我家を建てた時、限られた条件の中でしたが、家の全体像を含めたかなりの部分で自分の描いたスケッチを実現してもらいました。一階を作業場兼宴会場のやや広いスペースにしたいとか、ペレットストーブを導入して家全体を暖める構造にするとか、盛…

溜塗漆スプーン

2014年 各20cmx2cmx4cm 6本 カリン材、国産漆 去年の新春にカリン材を削り、漆を塗り始めたスプーンですが、乾かしては塗りを10回ほど繰り返しているうちに、一年経ちました。先日の宴会で4本配ってしまったので、手元には2本しか残っていません。…

菜の花

2014年 34cmx25cm 紙、鉛筆、水彩 新潟から送られてきた食用の菜の花が、ちょっと油断している間に開花してしまったので、ガラスの花瓶に挿しておきました。萎びかかっていた茎や葉は、すごい勢いで水を吸って元気になり、翌日には花もすっかり咲いて直…

2014クラプトン日本公演

ツアー初日の2月18日、日本武道館に行ってきました。初めてクラプトンのコンサートを観たのは、やはり武道館で『アンプラグド』の大ヒット凱旋ツアーでしたから、もう20年以上前になります。色々世話になった新潟の友人と聴いた、クリーム時代の名曲『…

台について ⑦

週末ごとに大雪で大変です。昨日は、普段なら駅から30分のところを50分かかって歩き、頭からつま先までずぶぬれで職場に着きました。温暖化が言われて久しいですが、本当か?という感じです。実際、科学者の中には本気で地球温暖化でなく、寒冷化の方を…

台について ⑥

展覧会では、彫刻の大きさによって観る人と背丈を合わせるために、いろいろな高さの台が必要になります。70cm位の胸像であれば、だいたい1mの台といった具合です。美術館や画廊にも適当な高さの台は用意されていますが、木彫やブロンズの色を損なわないよ…

白釉貫入筒茶碗「一×」

2008年 口径12cm、高9cm 「老いの友」という銘のついた志野茶碗があります。恐らく志野としては初期に焼かれたもので、太い筆でNIKEのマークみたいな絵付けがされています。面白いので真似をしてみましたが、形や仕上がりは全然違うものになりました。文…

本阿弥光悦 ③

今でこそ寺という体裁をとっていますが、光悦寺は本阿弥光悦晩年の住居です。果たして400年前の姿がどれだけ残されているのかはわかりません。現在は美しい庭園の中に7つの茶室と光悦やその子光瑳、孫光甫の墓などがゆったり配置されています。家康から…

本阿弥光悦 ②

今年は年明け早々、修学旅行の下見を兼ねて、京都に行ってきました。せっかくなので、私は同僚たちよりひと足先乗りし、生徒と一緒には行かない所を見て回りました。鷹が峰の光悦寺もその一つです。正月4日、下鴨や上賀茂は初詣の人で賑わっていましたが、…

木彫時計⑩阿修羅

2014年 直径24cmx厚さ1.4cm 桂材、着彩、ワックス あけましておめでとうございます。かなり間が空いてしまいました。別に具合が悪かったとか、忙しすぎたということではありません。年明け早々、修学旅行の下見を兼ねて京都に行ったり、つくりかけの作…