２０２０年 27cmx33cm 紙、鉛筆、水彩
新型コロナ・パニックが広がる少し前、久しぶりに鳥羽から伊勢を旅行してきました。朝、鳥羽の宿から臨む、湾の三ツ島をスケッチしました。露天風呂にあった山口誓子の句碑の通り、不思議な三兄弟の様な小島が、自分たちの影を海面に置く様に、三つ並んでいます。牡蠣養殖の筏が連なる、とても日本的な風景なのに、ふざけて隠れている三人の頭の天辺がのぞいているみたいで、何だかルイス・キャロルの世界に紛れ込んでしまった様でした。
さて、ここに来てコロナ禍はさらに進行し、とうとう首都圏に今週末の外出自粛要請が出されました。岡本太郎美術館だけは、文字通り奇跡的に、開館継続していますが、TARO賞展の出品作家にも、なるべく在館しない様、連絡がありました。ということで、遠くまで足をお運びいただく方には申し訳ありませんが、しばらく会場にいることは控えておこうと思います。
