目黒行人坂 大圓寺(大円寺)

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2020年 33cmx27cm  紙、鉛筆、水彩

 初詣がてら、前から行ってみようと思っていた目黒不動を訪ねてみました。池波正太郎の「鬼平犯科帳」では、長谷川平蔵が参詣する度に奥さんの好きな菓子を買って帰るシーンがあった様な気がします。今や本堂も鉄筋コンクリート造ですし、参拝客でごった返していて、絵を描きたいとは思いませんでしたが、庶民の信仰を集める、地元に密着した寺であることは良くわかりました。境内にさつま芋畑があるのが不思議でしたが、本堂の裏側に青木昆陽の墓所を発見して、納得しました

 目黒駅からの行き帰りに通った行人坂に、大圓寺というこじんまりした寺がありました。松の内はちょうど「山手七福神巡り」というのをやっていて(目黒不動に恵比須、ここには大黒天がありました。)、狭い境内にもかかわらず、結構な賑わいでした。坂の途中、ビルの谷間にある小さな寺には、台湾で観た道教の廟の様な趣がありました。目黒不動では仕舞ったままだったスケッチブックを開いて、「大黒天」の幟がはためく本堂を描いて帰りました。