へぎそば屋

2024年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩、雪

 急に思い立って独りでスキーに行く途中、十日町の由屋に寄りました。上越地方は大雪予報が出ており、道が混むことも想定して早く家を出たのですが、思いの外順調で開店より30分も前に着いてしまいました。しばらく車の中にいましたが、エンジンをかけっぱなしにしておくのも迷惑なので、外に出てスケッチしてみました。建物の背景は、空も地面も真っ白で何ひとつ見えません。地面の雪で絵具をとき、筆と鉛筆で描いていると、小さなスケッチブックの上にどんどん雪が積もってしまい、なかなか形になりません。15分ぐらい経ったところで、「寒いでしょう。」と開店時刻前に中に通してもらいました。トイレにも行きたくなっていたので、助かりました。他の客が誰もいない由屋の蕎麦と天ぷらは相変わらず最高に美味く、お陰で午後は元気に滑ることができました。コロナのブランクを挟んで、なんと5シーズンぶりのスキーでした。道理で下手になるわけだ。