2016-01-01から1年間の記事一覧

南禅寺水路閣

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 明治時代半ばに、琵琶湖疏水橋が南禅寺境内を横切ることになった時、恐らく相当な反撥はあったはずです。何しろ三門のスケッチも許さないくらい、プライドが高い寺なんですから。でも、それから125年経った今、すっ…

知恩院三門

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 修学旅行に行ってきました。今回は三日間天候にも恵まれ、光に満ちた奈良・京都でした。清水寺と銀閣でのチェックの合間に知恩院の門前で描きました。ここもやはり修学旅行生だらけで、同業者のおじさん、おばさんたち…

禅林寺の桜

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 来月は桜桃忌です。去年から今年にかけて、俄かに思い立って、今まで近寄らなかった太宰治の本を読んでみました。小説以上に奇なる事実―作者の人生―についての情報が巷に溢れているので、普通に考えればありえないよう…

掌(阿修羅考)②

明治の半ばに撮影された興福寺の写真には、当時の仏像をめぐる痛ましい状況が記録されています。今でこそ日本の至宝として大切に展示されている像たちが、廃仏毀釈の時流の中で、ガラクタの様に寄せ集められています。八部衆や法相六祖坐像、金剛力士像や運…

掌(阿修羅考)①

制作中 高さ(頭頂まで)48cm 修学旅行の事前学習用に「阿修羅」をつくることにしました。脱活乾漆像の構造を理解してもらうため、中空の上半身を実物の2/3サイズで成形してみました。但し、材の麻布こそ同じですが、この像に漆は使っていません。漆の乾くの…

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 開花前と満開の時にスケッチした桜です。乗りかかった船ですし、ここには腰掛もあって都合がいいので、また同じ樹を描きました。蕾が膨らんでから一月ですが、もうすっかり葉が出ています。季節は既に次に向かっていま…

六角堂

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 修学旅行下見の宿は六角堂(頂法寺)の近くでした。3月終わりの京都はまだ桜も咲き初めでしたが、ここだけは満開と聞いたので、朝食前に訪ねてみました。何という種類かわかりませんが、白い花がだんだんピンクに変わ…

南禅寺三門

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 春休み中に修学旅行の下見で、京都に行ってきました。南禅寺近くの旅館で打ち合わせをした後、少し時間があったので、有名な三門を描き始めました。南禅院という塔頭の門前で一時間程描いたところで、向うから自転車に…

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 木曜日に東京の桜が満開になったと発表がありました。この日(31日)は春休み中、唯一のオフだったので、また神田川沿いをぶらぶらと、前々回、蕾を描いた腰掛けに陣取ってスケッチしました。晴れて明るい空の下で、桜…

すもも

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 開花宣言からしばらく経つので、この週末には桜も満開だろうと思っていたのですが、このところ気温が上がらず、やや遅れているようです。春休みに入った学校の中庭では、今スモモの木が花盛りです。つやつやした若葉と…

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 昨日、我家は久しぶりのお客さんでした。買い物や準備もあったので、絵を描く暇がありませんでした。夕方から、好物のトリッパと共にイタリアワインを4本空け、さらに昨年仕込んだ梅酒を封切ってみました。ブランデー…

東京タワー

2016年 27cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 「教科書が重い」というので、娘の高校の入学説明会について行きました。私が説明を聴いても仕方がないので、終わるまで近辺をぶらぶらしていたら、東京タワーが見えました。近くまで歩いて、すぐ横の芝公園から見上げ…

河津桜

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 ポカポカ陽気に誘われて井の頭公園に行きましたが、外来種駆除のため?池の水をぬいていたので、酷い景色でした。そのまま玉川上水を横切り三鷹側の西園まで足をのばしてみてびっくり。なんと桜が満開でした。ソメイヨ…

雪に影

2016年 27cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 週末はスキーに行ってきました。今年は暖冬なので、春休みまで雪が残ることは考えられません。どうやら滑りおさめになりそうです。幸い土日と天候にも恵まれ、娘と二人、思う存分かっ飛ばしてきました。 さて、朝早く目…

梅林

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 小金井公園の梅がそろそろ満開だというので、駐車場が空いている午前中を狙って出かけました。梅林の周りには「うめまつり」の幟が立ち、ボランティア・ガイドらしきおじさんたちが大勢スタンバイしています。満開の木…

続・立春

この像は制作中の7つとは別です。あくまでも手直しなのですが、それにしては修正前と大分顔つきが変わりました。こうしてみると、どの作品も永遠に完成などできないのかもしれません。 机の上の変な形の頭は阿修羅像のつくりかけです。修学旅行の事前学習で…

立春

このところずっと小さな水彩画ばかり掲載していましたが、安心してください。やってますよ、彫刻も。気がつけば、大小合わせて7つを同時進行でつくっています。もう大体削り終わって漆を塗るばかりのものから、芯だけのものまでいろいろですが、暖かい季節…

備前・織部ぐい呑

2015年 15cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 自作のぐい呑を並べて描きました。 左の備前は無釉で焼き締めてありますが、窯の中で火が当たったり灰を被ったりしたところに、何とも言えぬ自然の表情が現れるのが魅力です。この器にも一部、釉薬を掛けた様な艶が出ま…

絵画と写真

2015年 15cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 絵画と写真には、複眼と単眼による捉え方の違いが表れるようです。絵画では、物の左右の範囲はもちろん、奥行きや上下についても、両眼の微妙な高さの差から、多少拡張される傾向があります。さらに、当然のことながら…

書初め

2016年 24cmx20cm 紙、鉛筆、水彩 例の如く、冬休み最後の日になって、渋々宿題の書初めに向かう娘を描きました。面倒臭そうにだらだら準備した挙句、ちゃらっと数枚書いて終わりにしてしまったので、こちらもそれに合わせて、かなり適当にスケッチしま…

湯島聖堂

2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩 年明け、暖かい日が続いたので、娘と湯島天神に行きました。信心はなくとも、長い間その土地に根付いた風習や、人々の振舞いには、何かしら大切なものが含まれている気がします。季節毎に、普段しないことを演じて、気…

正月

2016年 27cmx22cm 紙、鉛筆、水彩 明けましておめでとうございます。いい天気だったので、午前中に近所のお稲荷さんをスケッチして来ました。子供の頃から慣れ親しんだ、小さな神社の赤い鳥居の奥には、正月らしく、茅の輪が飾ってありました。時々、家…