続・立春


 この像は制作中の7つとは別です。あくまでも手直しなのですが、それにしては修正前と大分顔つきが変わりました。こうしてみると、どの作品も永遠に完成などできないのかもしれません。  

 机の上の変な形の頭は阿修羅像のつくりかけです。修学旅行の事前学習で、乾漆の説明に使おうと思い立ったのですが、急がないと5月が来てしまいます。とりあえず、何とか頭部だけでも間に合わせたいところです。
 中央奥に見える等身の立像もいい加減に仕上げなければ…です。ただ、なかなか漆塗りの踏ん切りがつきません。モデルになってくれた友人と飲み屋で顔を合わせる度に、ちょっとずつ違うところが見つかるので、修正を繰り返しています。こんなことばかりで毎日が過ぎていきます。つい昨日、年賀状を出すことに追われていたような気がしますが、いつの間にか2月も半ばです。我家の受験生のところには一足先に春が来たようです。