ロダン

 平櫛田中の背後に見えるのはロダン作『地獄の門』の実物です。富嶽ビエンナーレの審査を待つ間、室内彫刻作品は静岡県立美術館のロダン・ウィングに陳列されていました。たまたま私の作品が『地獄の門』の前だったので、記念撮影してみました。

 ロダン壮年の肖像写真を見ると、カミーユ・クローデルブールデルが残した彫像の通り、素晴らしく彫刻的な風貌をしています。顔の下半分をもじゃもじゃの髭が覆っているのは、若い頃ガラスで切った大きなキズを隠すためだそうです。怪我をする前の写真は『タクシードライバー』のロバート デ・ニーロにちょっと似ています。この夏は私もロダンの胸像に挑戦中です。