真夏の御岳渓谷

2022年 33cmx25cm 紙、鉛筆、水彩

 御嶽駅近くの蕎麦屋で順番待ちをしている間、渓谷まで歩いて行って描きました。前回に来た時よりも水の勢いがあり、その分澄んでいる様に感じました。真夏の正午の陽射しは強く、サングラスをしていても目が眩む程でした。思ったより早く順番を知らせる着信が入ったので、痺れる脚を解いて腰を上げました。

 コロナのお陰と言うのも何ですが、客に行列を作らせないため、こういう案内を導入する店が増えています。私みたいなせっかちな人間にはなかなかありがたいシステムです。しかしこの日、さすがに呼び出しまでの30分間ではスケッチが終わらず、とろろ蕎麦を啜ってから同じ場所に舞戻り、この絵を仕上げました。食事の序でに絵を描いたと言うよりは、結局、スケッチの合間に蕎麦を手繰った様な形でした。