霧雨の御岳渓谷


2017年 41cmx32cm 紙、鉛筆、水彩
 夏休みは自分のために使える時間がふえるのはいいのですが、ついつい欲張り過ぎてしまうので、かえって普段より疲れがたまってしまいます。先日は今年40歳になる教え子たちとの飲み会で久しぶりに蒲田に行き、また調子に乗って遅くまで飲んでしまいました。わかっちゃいるけどやめられないのが痛い所です。まあ楽しいからいいんですが。
 さて、昨日の山の日、周りに描きたいものもなかったので、水と岩の風景を求めて、奥多摩に向かいました、青梅を過ぎた辺りから降り始めた霧雨が、御岳渓谷に着いた時には本降りになっていました。雨粒が小さいから大丈夫だろうとタカを括って描き始めましたが、やはりムリでした。4〜50分たった頃には紙の表面に水が浮き始め、せっかく塗った絵具も流れてしまいます。結局、1時間位で諦めて撤退しました。
 ここは多摩川で一番巨大な岩がひしめく場所で、前にも何度か絵に描きました。正面の大きな岩が私のお気に入りです。画面下の平らな岩に座ってスケッチブックを広げるのがいつものパターンです。薄ぼんやりした中途半端な絵になってしまいましたが、この水彩画の主な材料は降っていた雨、ということでご容赦ください。