京都御所建礼門


2017年 24cmx33cm 紙、鉛筆、水彩
今回の京都旅行の目的のひとつは仙洞御所でした。三島由紀夫が「仙洞御所」という随筆を遺していますが、なんと私が拝観予約した8月31日は、ちょうど50年前に三島が訪れたその日でした。別に三島由紀夫に思い入れがある訳ではないのですが、ここだけは気候も風景も1967年に書かれたままの塀の中の庭を、それぞれの時代に想いを馳せながら歩くのは、なかなか感慨深いものでした。
とは言え、仙洞御所内でスケッチはできないので、散歩がてら御所の建礼門を描きました。朝早い京都御苑は時々ジョギングや犬の散歩の人が通るくらいで、がらんと広い園内が空をやけに大きく見せていました。