ビワ


2017年 41cmx32cm 紙、鉛筆、水彩
庭の枇杷の木が鬱蒼としてきました。去年もだいぶ切ったのですが、凄い生命力です。これでもかと言うくらい巨大で濃い緑の葉を繁らせ、今年もたくさん実をつけました。木が成熟すると、果実の味も良くなるようで、このところようやく酸味と甘味のバランスがとれてきました。
先日、夜中にベランダで音がするので、誰かいるのかと覗いてみると、猫らしき影が一心不乱にビワを食っています。寝ぼけた頭で、「おかしいな。奴ら果物まで食うのか?」と思いながらよく観ると、何と2匹のハクビシンでした。どうやら枇杷の木を伝って、二階まで上がり込んできた様です。翌朝、ベランダと屋根の上には無数の種や皮が散乱していました。これはいかんと思い、早速、実がついたままの枝を相当切りました。何本か壺に挿してみましたが、ご覧の通り、いかにも野趣溢れるといった感じです。