信楽壺


2011年 高23cm、胴径22cm、口径11cm、底径13.5cm
 先日、都内のある古道具屋で、恐らく室町時代(店番の女性は平安時代と言っていましたが…)の物と思われる信楽壺を見つけました。口が少し欠けていましたが、状態はとても良く、無理をすれば買えるかな、という値段だったのでちょっと悩みました。結局、買いませんでしたが、その代わりに信楽の土を自分で焼いてみました。

 信楽とさえ言わなければ、壺として面白味はあるものの、全体に少しやりすぎた(作為的偶然?に頼みすぎた)気もします。やはり、表面に細かい裂け目を含んで焼締まった信楽特有の肌艶を実現するのは、今の作陶環境(電気窯)では無理なのかもしれません。