奏楽堂

2023年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩

 日曜日は公立学校美術展の最終日で、その搬出のため東京都美術館に行きました。久しぶりの上野でしたが、やけに人が多いなと思ったら、シャンシャンの公開も最終日でした。公園内ではパンダのぬいぐるみを抱えた、もう初老と言っても良い、おばちゃんたちが集団でテレビ取材を受けていました。せっかくポカポカと暖かい日だったので、外スケッチでもしようと思ったのですが、どこも人だらけで落ち着く場所がありません。仕方なく美術館の裏側に回ると、ここは比較的静かでした。旧東京音楽学校(東京藝大の前身)の校舎を移築した奏楽堂前のベンチがお誂え向きに空いていたので、そこに座って明治時代の和洋折衷建築を描くことにしました。しばらくのんびり描いたところで、搬出当番の集合時間になりました。展示していた生徒作品の片付け・梱包は、(スケッチの半分くらいの時間で)あっという間に終わりました。