課題


2018年 27cmx22cm 紙、鉛筆、水彩
下の部屋の大きなテーブルに、書き散らかした原稿用紙や本を広げ、例によって提出前日になってから、慌てて論文の課題を片付けている娘です。毎回、この光景を前にする度「さっさとやってしまってから好きなことをすれば良いのに」と思うのですが、相変わらず学習しない高校生です。結局、深夜までかかって何とか仕上げたものをギリギリで提出するという、いつものパターンでしょう。こう自分の締切に甘い人は、少なくとも表現者には向きません。まあ、別に全ての人間が作家を目指すべきという訳ではありませんが。
自分の部屋の学習机を片付けるのを諦めた娘に、こういう時だけ勝手に使われる下の部屋は、元々 私の制作場所として作りました。広い作業台(テーブル)もあり、資料を沢山使う原稿書きなどにはうってつけです。本はいっぱいですし(それだけ誘惑も多いのですが)、部屋の隅に並んだ彫刻たちも無表情に応援してくれているようです。しかし、いつも思うのですが、高校生の娘のやり方は私とは真逆です。今回も、スマホに下書きしたものを手で清書するという、(私からは)理解し難い方法でやっつける作戦の様です。