葡萄


2015年 14cmx16cm 紙、鉛筆、水彩
 朝起きたら、テーブルの上に葡萄があったので、描いてみました。紫、緑、橙というのは三原色の間にあって、自然を表す基準になる色でもあります。他の色を上手に加えながら、それらを生き生きと見せるのが水彩画のコツかもしれません。いつもパレットの上には一通り絵具を出しますが、12色の中でひとつだけ、ほとんど減らないチューブがあります。白です。白い紙に白絵具は不要です。この絵にも使っていません。彫刻が最低限の引き算でつくられるとすると、最低限の足し算で描かれるのが水彩画だと思います。