「席巻する芸術」展


 只今、神戸芸術センター(神戸市中央区熊内橋通7−1−13)3階グランドサロンで開催中の「席巻する芸術 日本芸術センターコレクション全60作品」展に私の「ピカソhttp://d.hatena.ne.jp/murakami_tsutomu/20110401が出品されています。会期は6月19日〜7月25日(10:00〜17:00)ということで残りわずかですが、お近くにお越しの際は是非ご覧ください。入場無料、但し図録代が400円かかります。以下、その図録に掲載された私のコメントです。
 ピカソが20世紀の生んだ美術界最大の巨人であったことに異論はありませんが、私はその作品以上に生命力溢れる風貌に惹かれます。これまでいろいろな人をモデルに作品をつくってきましたが、行き詰ったり、基本に戻る必要を感じる度にピカソと向き合ってきました。この作品もそのうちのひとつです。それまでの彩色法に疑問を抱き、かぶれに悩まされながら、初めて塗装に漆を使ってみたのがこの「ピカソ」でした。その意味で、今の私の技法が完成した記念碑的作品とも言えます。