２０１３年 像高69cmx22cmx40cm、台板48cmx60cmx3cm 麻布、樹脂、漆、木、塗料
今年の初めに造り始めたジャコメッティの全身像です。おおよその形は２週間ぐらいで出来ましたが、その後 微調整したり乾燥させたりで、漆を塗って仕上げたのは８月でした。小像の場合、麻布の粗さがより目立つため、人形的に見えることは否めません。でも、このままブロンズ鋳造すれば、結構面白く仕上がるかな、という気もします。
モデルにしたのは、１９５０年代後半のアルベルト・ジャコメッティです。故郷スタンパ村（スイス）に里帰りした時、滞在した母の家で机に向かって細い彫刻を造る姿が何枚かの写真に残っています。パリのごちゃごちゃしたアトリエとは違う、明るく澄んだ空間で仕事をしている彫刻家の静かな表情が印象的です。
この作品は日本芸術センターhttp://www.art-center.jp/tokyo第４回彫刻コンクール入賞入選作品展に、明日２０１３年１２月１５日（日）から１２月２８日（土）まで展示されます。会場は神戸芸術センター３F日本現代美術館内（神戸市中央区熊内橋通７−１−１３）、開館時間は１０：００〜１７：００です。
