ままごとキッチン


2002〜3年 64cmx50cmx34cm 木、金具、ステンレスボウル、マジックテープ、アクリル塗料
 娘が小さいとき、いろいろな人から木製玩具をもらいました。女の子が必ず通る道、ままごとに使うセットも鍋から食材まで木で揃っていたので、せっかくならと、キッチンも木で作ってやることにしました。コンロやまな板のサイズは既成品の鍋や包丁に合わせ、シンクは100円ショップのステンレスボウルを利用しました。

 玩具メーカーの商品の中には、木製とは名ばかりで、ホルムアルデヒドまみれの危険なものもありますが、自分で作る場合は、もちろん子供が口に入れても安心な天然材料にこだわっています。魚焼きグリルと下の扉は可開式で、中におもちゃの食器や食材を全部しまうことができます。

 3歳になる頃だったか、娘が寿司屋に興味を示したことがあり、これは自分の将来の食生活のために英才教育をしなければ!と、握り寿司セットを作ってみました。シャリもネタもひとつひとつ木を削り、マジックテープでくっつけられるようにしました。巻物や軍艦の海苔も黒いマジックテープです。寿司屋になるには魚を自在に捌けなければいけません。頭を落として、二枚におろせる魚も作ってやりました。

 が、案の定、寿司屋にはじきに興味をなくしてしまいました。