雑―ブランクーシのアトリエ


2004年 縦167cmx横164cm 麻布、樹脂、胡粉、墨、柿渋、竹、麻紐
 ブランクーシの胸像http://d.hatena.ne.jp/murakami_tsutomu/20110127を造るために、彼が自分の作業場を記録した写真などもたくさん集めました。高い天窓から自然光の入るパリのアトリエは、所狭しと置かれた作品や材料で雑然としているのですが、煩い感じがせず、不思議な静謐さに満ちています。そこにあると、丸太や削り取られた石片までがまるで計算されて置かれているように見えます。
 この絵は27cmx27cmの麻のボードを36枚つなぎ、暖簾の様に竹で吊っています。9年前に一度開催されたきりの第一回武蔵野市美術大賞展に出品した後、ずっと我家の壁にかかっています。絵と言いつつ、実は「雑」という一字の書でもあります。