氷川渓谷・紅葉

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2021年 33cmx25cm 紙、鉛筆、水彩

 多摩川をどんどん遡って行って、奥多摩駅を越え、あと数キロで奥多摩湖という辺りに車を停めるスペースがありました。すぐ先の檜村橋から覗き込むと、ずっと下の渓流から迫り上がる、錦の様な風景が広がっていました。しばらく歩き回ってみましたが、どうにも渓谷に降りる道が見つからなかったので、仕方なく橋の上から立ったまま描きました。足がすくむほど高い上に、トラックが通ると揺れるという、落ち着かないスケッチでした。一つ一つの木や枝を細密に描写する余裕はありませんでしたが、色合いは大体正確だと思います。結果、ほとんど抽象画の様な作品になりました。