カレーの市民と西洋美術館


2018年 25cmx33cm 紙、鉛筆、色鉛筆
上野に「ミケランジェロと理想の身体」展を観に行きました。予想はしていましたが、ミケランジェロの作品はたった二つ。しかも、その内の一つはバラバラの破片を樹脂でつなぎ合わせて修復したもので、オリジナル部分が4割程度しかない「若き洗礼者ヨハネ」でした。ダ・ヴィンチフェルメールほど作品が少ない訳ではないにせよ、ミケランジェロ作品はイタリア国外に持ち出せないものばかりなので、まあ致し方ないところです。それでも、展示作品は紀元前からルネサンス期のものまで集められていて、なかなか見応えがありました。
観終わって、まだ夕暮まで時間があったので、前庭の「カレーの市民」をスケッチする事にしました。以前、ここで絵具を使って「考える人」を描いていたら警備員に注意されたので、今回は色鉛筆にしておきました。暑いのとヤブ蚊が多いのに閉口しましたが、横で咲いていたクチナシの甘い香りに少し救われました。絵を描いてから、ちょっと涼むために、もう一度館内に入り、常設展も観て帰りました。