奥多摩


2016年 32cmx41cm 紙、鉛筆、水彩
 朝早く家を出て、奥多摩でスケッチしてきました。持ち運びが便利なのと、人にプレゼントする時も額が嵩張らなくて済むので、最近はF3という小さいサイズばかりでした。たまにはもう少し大きな絵でも描いてみようと思い、この日はF6のスケッチブックとちょっと大きめの筆を持って出かけました。
 夏の奥多摩はカヌーやラフティングのメッカです。この絵は上流から見ていますが、少し先の水面が白く波立っているのは、右側に水力発電所の排水口があるためです。そこから下流に向けてが彼らの練習場所になっているようです。下っていくと、御岳の辺りでは大きな岩が並ぶスリリングなコースになります。そんな川下りにお誂え向きな急流は、また絵になる渓谷でもあります。どちらかと言えば私もその辺を描くことが多かったのですが、今回はやや穏やかな上流にしてみました。
 さて、画面が大きくなれば、比例して時間がかかるかと言うと、そういう訳でもありません。ほぼ倍のサイズを、いつもよりちょっとだけ長い、2時間くらいで仕上げてから、のんびり温泉に浸かって帰りました。