加賀屋

 先週の金曜日に3年間受け持った生徒たちの卒業式を終えて、土日で和倉温泉〜金沢に行ってきました。せっかくのご褒美旅行なので、いつも(三鷹)の加賀屋ではなく、あの「おもてなし」の豪華旅館・加賀屋に泊まろう!と学年の教員総勢9人で出掛けました。ろくすっぽ能登半島の地理も知らないまま運転しましたが、ポカポカ陽気の中、レンタカー・スタートの能登里山空港からゴールの小松空港まで、素晴らしく快適なドライブでした。

2015年 14cmx16cm 紙、色鉛筆
 和倉温泉の海は穏やかで、何一つ面白みはありませんが、怒涛の3年間の後には心和む風景でした。桟橋に座っていても寒くなかったので、色鉛筆でありきたりのスケッチをしてみました。波を見ながら思い返してみると…まあ色々ありましたが、終わってみればなかなか楽しい学年でもありました。1年生の頃は出口も見えず、意地だけで根競べするような毎日でした。2年3年と共に過ごし、卒業間際には(いつもとは言えませんが)互いを信用できるまでになりました。大変なことも、楽しいこともやがて必ず終わる、ということをこの年になってあらためて感じました。
 さて、中で迷子になりそうな加賀屋に宿泊した翌日は金沢21世紀美術館兼六園、近江町市場という黄金コースでした。今最も旬な観光地だけあって流石に人は多く、経済的な潤いが町の人の顔にも出ていましたが、とは言え土日の吉祥寺のような混雑はなく、充分に観て廻れました。そうこうしている内に時は過ぎ、楽しい旅行にもやはり終わりは来てしまうのでした。