枇杷


2013年 34cmx25cm 紙、鉛筆、水彩
 束の間の梅雨の晴れ間、窓から見える枇杷の木を描いてみました。地方によって「枇杷は庭に植えるな」という所もあるようです。恐らく病人が出るという迷信は、古来インドで「大薬王樹」と呼ばれ、鑑真和尚もその葉を使った療法を行っていた、枇杷の効能が周囲に病人を集めた為でないかと思われます。植物として成長は早いのに木質が丈夫で、昔から杖や木刀の材としても珍重されてきた枇杷の木は原始的な生命力に満ちているように見えます。