枝垂

2023年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩

 蕎麦屋に着いたのは1時ちょっと前でした。日曜日で天気も良く、ある程度覚悟はしていましたが、長い行列ができていました。順番待ちの名前を書いて表に出ると、通りの少し先に見事な枝垂桜が見えます。3〜40分は待たされると踏んで、ぶらぶら花見散策を始めました。

 まず野川公園に行ってみました。でも圏内のサクラはまだ蕾ばかりで見頃はもう少し先です。そこで蕎麦屋からちらっと見えた民家の庭先に戻ってみました。広い庭の真ん中に一本だけ満開の桜が立っています。通る人通る人「凄いねえ。」と言いながら写真を撮っていました。樹形も申し分無く、まるで湧き立つ白い雲の様です。低い柵以外に遮る物はありませんが、但し本当に人の庭なので、あまり長居するのは憚れます。立ったままスケッチブックを開き、ここまでざっと描いて終わりにしました。蕎麦屋に戻るとグッド・タイミング!ちょうど順番の名前を呼ばれるところでした。