２０２１年 8cm×10cm 紙、鉛筆、色鉛筆
美術室で仕事をしていたら、コツンとガラスをノックする音が聞こえたのですが、誰もいません。またかと思って行ってみると、案の定、メジロが一羽、入口の外にひっくり返っていました。ぶつかった音がそんなに大きくなかったので、即死じゃないかもしれないと思って近づくと、白目を剥いて少し痙攣しています。このまま放っておけば、恐らく喉が詰まって窒息死かカラスにやられるかだったので、日当たりの良い場所に、起き上がらせて移してやりました。回復を待つ間、ただ観察しているのも何なので、鉛筆と色鉛筆でスケッチしました。酔っ払いじゃあるまいし、必要ないかとも思ったのですが、一応、ペットボトルキャップに水も入れてやりました。小さなメジロは10分くらいでみるみる元気になり、ここまで描いたところでパタパタ飛び立っていきました。この絵が遺影にならなくて良かったです。
