昭和


2011年 173cmx180cmx42cm 麻布、樹脂、漆、木
第10回あさご芸術の森大賞展出品中
 右の人物は昭和4年に文壇デビューし、58年に亡くなるまで人間(特に晩年は日本人)とは何か問い続けた、作家の小林秀雄です。中央は私の大学院での恩師、大橋皓也先生です。先生は画家であり、日本の美術教育の第一人者であり、また「折り紙」の大家でもあります。左は戦後日本の復興を支えた国家公務員のひとり、私の父親です。
 大橋先生は昭和3年、父は4年の生まれです。この世代の背中を見て育った、そして勿論自身も昭和生まれの私たちにとって、「昭和」はノスタルジアなんかじゃありません。肯定も否定もひっくるめて、はっきりと眼前にあります。