台について ④

 台としては重量に耐えて、作品を引き立てることが肝腎ですが、さらに運搬や保管まで考えると、軽く、分解できるといったことも大事になってきます。この台の枕木と欅板に挟まれた部分は、彫刻と同じ麻布の立方体ですが、骨格もないのに非常に軽く丈夫にできています。

 種明かしをすると、中には蓋を閉めたペットボトルがつまっています。原始的なエア・サスというわけです。毎日たまっていく空のペットボトルを眺めていて、このアイデアを思いついたときは、我ながら凄いと思いました。自画自賛ですね。柿渋を塗って仕上げました。