渉成園・傍花閣

2022年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩

 京都で少し時間があったので、渉成園(しょうせいえん)に行ってみました。ここは東本願寺の飛び地的な庭園で、駅から歩いても10分くらいです。昔、修学旅行の下見の時、タクシーの運転手さんに連れて行ってもらった気がしますが、よく覚えていません。自分の足で辿り着いたのは今回が初めてです。

 この場所に光源氏のモデルとされる源融の屋敷があったとか、色々な伝説があるものの、その真偽は明らかではありません。何はともあれ、石川丈山作と伝えられる回遊式庭園は、人出が戻りつつある京都の街中にあって、知る人ぞ知るオアシスの様でした。この日は天気も良く、変わった形の傍花閣(ぼうかかく)など眺めながら、小一時間独りでのんびり過ごしました。咲き始めた梔子(クチナシ)の良い香りが園内を贅沢に満たしていました。