北口本宮冨士浅間神社


2017年 33cmx25cm 紙、鉛筆、水彩
梅雨の晴れ間に富士吉田まで出掛けました。あいにく富士山は雲を被っていたので、北口本宮浅間神社に行ってみました。ここは昔から富士山詣での山梨側(吉田口)起点で、毎年6月30日には山開きが執り行われているそうです。静岡側の本宮とは違い、冨の字の上にヽが付きません。これには御神体である富士山の上に人が立つことを畏れてだとか、いくつか説がある様です。
なだらかな石段を登る表参道には、苔生した石燈籠と立派な杉並木が延々と続いています。奥の鳥居は間近で見ると、槍ガンナの削り跡の残る大木に渋い朱(漆?)が塗られています。境内に入ると、本殿の前後に太郎杉、次郎杉という、樹齢千年以上の巨木が立ち、まるで原生林…と、ここでようやく自分は既に富士山中にいたんだと気がついたのでした。