佐助稲荷


2016年 22cmx27cm 紙、鉛筆、水彩
 鎌倉の佐助稲荷に行きました。赤い鳥居の列をくぐって上ると、控えめな木造の社殿に突き当ります。正面に向かって左側に石の鳥居があり、そこから社を回り込んで後の山に入っていく登り道が始まります。その入口すぐのところが、苔生した祠の並んだ一角になっています。ほとんどは石祠ですが、木で造られたミニチュアの神社みたいなのもあります。無数に置かれた白い磁器製の狐に混じって、いくつか小さな赤い鳥居があり、しばらく眺めていると、まるで社殿の立ち並ぶ広大な神域をはるか彼方から見ているような気がしてきます。