ミック・ジャガー


1999年 40cmx23cmx17cm 麻布、樹脂、油彩
 1990年、ローリング・ストーンズ初来日の時は二度東京ドームに行きました。スタンドから観るメンバーは皆、小指ぐらいでしたが、流石にスタジアムコンサートの開拓者だけあって、後席の観客も充分楽しめる演出が施されていました。『ホンキー・トンク・ウィメン』では3階建てのビルぐらい巨大な女性型風船がステージ左右に起き上がりました。曲に合わせてミック・ジャガーが揺らす、風船の彫刻はやけに艶めかしくリアルだったのを覚えています。ライティングも素晴らしく、ドーム全体が幻想的な空気で満たされたようでした。
 そう言えば、その何年か前に行われた、ミック・ジャガー単独公演にも行きました。ストーンズ・ナンバー・オン・パレードで、キース・リチャーズの入国(=ストーンズ日本公演)をほぼ諦めていたファンにとっては、充分嬉しいコンサートでした。あれから二十数年、ミックもキースもますます元気な様子です。ただ、私が造ったキース像(『森』http://d.hatena.ne.jp/murakami_tsutomu/20110310の前列右側に見えます。)の方は、やはりと言うべきか、数年前から行方不明になっています。