木彫時計①斑猫


1998年 直径24cmx厚さ1.4cm 桂板、着彩、ワックス
 言わずとしれた竹内栖鳳の名画『斑猫(はんびょう)』を浮彫で模写してみました。栖鳳は旅先で会ったこの猫を自分の絵と交換して持ち帰り、写生を繰り返して描き上げたそうです。道理で生き生きしています。まさに写実の極みです。
 この時計板、実は美術の教材です。24cmx24cmの桂板を切って、彫って、着色し、ワックスで磨いて仕上げます。毎年一つか二つずつ中学3年生と一緒に作っているので、20個以上はあるはずなのですが、例によって手許には余り残っていません。