姫川源流


2016年 32cmx41cm 紙、鉛筆、水彩
 糸魚川からヒスイで有名な姫川を遡って行くと、白馬村の佐野坂で源流に行き着きます。宿のご主人によると、川の源流がこういう形で見られる場所はとても珍しいのだそうです。
 朝早く起きて、靄のかかった森の中の木道を歩いて行くと、ありました。三ヶ所から湧き出る水が編まれる様に一つの流れになっています。確かに、こんな風に地面から清水が溢れてくるのを見るのは初めてかもしれません。まるで生まれたての子馬がすぐに立ち上がる様に、源泉からたった10メートルほどでたちまち一人前の小川となり、日本海に向かって走っていきます。流れの脇には日本名水百選の石碑が建っていました。